ラロス社が開発する再利用可能な軽量級ロケット「ラロス」では、過酸化水素(90%)とジェット燃料を混ぜ合わせた燃料が使用される。
初号機となる「ラロスRH-1」は単段式で、全長17メートル。高度120~130キロまで上昇し、つまり大気圏に突入できる。大気圏と宇宙空間との境界線は海抜高度100キロとされている。「ラロス」ロケットは、大型トレーラーからの打ち上げが可能だ。
ラリオノフ氏によると、「ラロス」のコンセプトは、米宇宙開発企業スペースXのイーロン・マスク氏が同社の「ファルコン9」で実現したものと非常によく似ているという。
「ラロスRH-1」は、高度120~130キロの宇宙に打ち上げられ、着陸の際には半回転し、エンジンを稼働させた状態で垂直着陸する。
ラリオノフ氏はまた、ロケットは自己資金で製造されていることを明らかにした。すべてが計画通りに進んだ場合、ラロス社は「ラロスRH-1」のテスト後、200キロの貨物を高度400~500キロまで運ぶことが可能な「ラロスRH-2」の製造に着手する。