ロシアのテレビ局RTが入手した声明書では「米軍部隊は道路や鉄道で1つの米軍基地から別の基地へ移動し、ロシアの西部国境に近づいている」と述べられている。
また議員らは、このような部隊の配置換えは、旧東ドイツ地域における外国軍の駐留、核兵器の配備を禁止する「ドイツ最終規定条約」の精神に反すると指摘している。
「ドイツ最終規定条約」は1990年に西ドイツおよび東ドイツとソ連、フランス、英国、米国の間で調印された。同条約では、ドイツはその内政・外交に関する完全な主権を有すると規定されている。
また議員らは、ポーランドおよびバルト諸国における米軍のプレゼンスに不満を表した。議員らは、軍部隊の配備が、西側とロシア間で有効な最後の合意である非核兵器の制限に関するロシア・NATO協定を危険にさらすと考えているからだ。
最近ドイツ議会では、対ロシア制裁によるドイツ経済の損害に関連して、ロシアとの関係見直しが提起されることが多くなっている。