それとやはり、試合に来る前にすごくプレッシャーをかけていて、『スケートカナダ』で優勝したいという気持ちがすごいあって、ブライアン(オーサー監督)とジェスラン(ブリアン、協同リーダー) にも『スケートカナダだよ』と言って、『それを言っちゃだめだよ』と冗談を言われるくらい、すごいプレッシャーをかけてやってきました。だからこそ、そのプレッシャーに最終的に勝って、パーフェクトではなくても、ふたつともまとまっていい演技を出すことができてよかったと思っています。」
周りへの気配りを忘れない羽生選手は、「スケートカナダ」の運営スタッフが自分が普通に滑ることができるよう、ぬいぐるみのプーさんの片づけなど、シュミレーションをしてサポートしてくれたことへ謝意を表した。
また羽生選手は、プログラムの改良についても何度も口にし、新たな演技要素、特に4回転アクセルを導入することで今あるものにさらに磨きをかけようとしていると語っている。
「自分の本プログラムに関してはまだ30パーセント、20パーセントかなと思っています。やっぱり最終的にはこのプログラムに4回転アクセルを入れたいと思っていますし、もしかしたらルッツを入れたいと思うかもしれないですし、それはまだわからないんですけど、せっかくこういう演技ができるようになっているからこそ、より高いものを目指していきたいなと思っています。」
GPシリーズ2019
GPシリーズは、6大会で構成されている。今シーズンはラスベガスの他、ケロウナ(カナダ、10月25日〜27日)、グルノーブル(フランス、11月1日〜3日)、重慶(中国、11月8〜10日)、モスクワ(ロシア、11月15〜17日)、札幌(日本、11月23日~25日)で開催され、男女シングル、ペア、アイスダンスの成績上位6名(組)が、トリノ(イタリア、12月5日~8日)で開催されるGPファイナルに出場する。
羽生「スケートカナダ」優勝の記者会見 「4回転アクセルを入れたい」
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優勝賞金は1万8000ドル。なお2人組で行うペアとアイスダンスは1組で同額。2位は1万3000ドル、3位は9000ドル、4位は3000ドル、5位は2000ドル。GPファイナルの賞金は大幅に高くなり、1位は2万5000ドル、2位は1万8000ドル、3位は1万2000ドル、4位は6000ドル、5位は4000ドル、6位は3000ドル。