首都サンティアゴ中心部のイタリア広場に市民が集まり、国の生活はまだ正常に戻っていないと訴えた。
結果、軍隊との衝突が発生、バリケードが築かれ、地下鉄駅が放火された。またサンティアゴ中心部のショッピングセンターで大きな火災が発生し、数時間後に消し止められた。
複数の地域でも数千人が街頭に繰り出した。チリ中南部のコンセプシオン県では70店舗以上が略奪、破壊され、中部バルパライソでは30台のバスに石が投げつけられ、乗客が負傷した。
チリの国立人権研究所は、同国における11日間の抗議活動による負傷者情報などを発表した。現在、1132人が病院に入院しており、うち半数以上が銃創を負っている。また当局によると、現時点で衝突によって19人が死亡、うち5人は治安機関及び国防省の職員だという。
チリでは今月6日、地下鉄運賃が30ペソ(約5円)値上がりしたことで抗議活動が起きた。一方、これは原因の一つにすぎない。市民は十分な教育や保健医療サービスを受けられないことや、低賃金ならびに運賃の値上げに反対している。