米国、半世紀ぶりにキューバ上空経由で宇宙ロケットを打ち上げる方針

米国は2020年3月、半世紀ぶりにキューバ上空を経由して宇宙ロケットを打ち上げる方針。サイトNASAスペース・フライトが29日、宇宙開発企業「スペースX」と米空軍の発表を引用して報じた。
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1960年代、人工衛星を搭載した米国のロケットは、フロリダ州ケープカナベラルの発射基地から南方向に打ち上げられ、極軌道に投入されていた。しかし1960年11月に事故が発生し、「ソー」ロケットの2段目の残骸がキューバ領に落下、牛が死んだ。これは世界的なスキャンダルを引き起こした。それ以降、宇宙作戦の大部分はカリフォルニア州バンデンバーグ空軍基地に移された。

2020年3月、レーダーを搭載したアルゼンチンの地球観測衛星SAOCOM1Bが、スペースX社の「ファルコン9」ロケットによって極軌道に投入される。ロケットはケープカナベラルから打ち上げられ、キューバ上空を通過する。所定の軌道から逸脱した場合、ロケットは自動的に破壊される。

米空軍は「集落を迂回し、必要な安全を保障するため、提案されたあらゆる軌道は分析し、処理されている」と発表した。

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