APECとCOP25開催断念を発表=チリ大統領

チリのピニェラ大統領は30日、11月に同国で予定されているアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議と12月の国連の気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)の開催を断念すると発表した。AFP通信が報じた。
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チリでは抗議デモによる混乱が10日以上続いており、これまでに少なくとも20人が死亡、社会秩序の回復が難しくなっていた。ピニェラ大統領は「良識」に基づき、APECとCOP25の主催を取り止める決定を指示した。

トランプ米大統領は、11月16日から2日間の日程で開催予定だったAPEC首脳会議で、中国の習近平国家主席と会合し「第1段階」の合意を目指すことを表明していた。実現すれば、超大国間で1年半にわたって続く貿易戦争の一部終結が期待されていた。

APECはチリの決定を支持すると表明する一方、年内の別の場所での開催ついては言及しておらず、来年2020年の首脳会議はマレーシアで開催予定とだけ発表した。チリのAPEC首脳会議には、ロシアのプーチン大統領も参加する見通しだった。

また、12月2から開催予定だったCOP25には、スウェーデンの環境活動家グレタ・トゥーンベリさんら2万5000人の参加が見込まれていた。

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