AP通信がベトナムの政府系新聞トゥオイ・トゥレ紙の報道を引用して報じた。
トゥオイ・トゥレ紙の報道によれば、これより前、ベトナムのハティン省で2人、ゲアン省で9人が人身売買の疑いで逮捕されており、その後、11月4日にもゲアン省でさらに1人の容疑者が逮捕されている。
ゲアン省のフウ・カウ警察署長はトゥオイ・トゥレ紙からの取材に対し、逮捕者の1人は以前ロシアに在住し、ベトナム人向けのロシア旅行を組織していたことを明らかにした。この人物はロシア旅行を終えたベトナム人をドイツへと不法に移動させ、そのあと第三国へ連れ出していたことがわかっている。
11月初め、英エセックス州警察は、10月末に同州を走るトレーラーの車内から死体で発見された39人の移民は、ベトナム国籍者だったと発表した。この事件の取り調べで11月1日、アイルランドのダブリンでイモン・ハリソン容疑者(23)が逮捕されている。
英インディペンデント紙の報道では、この事件の犠牲者は当初、中国人とされ、中国大使館と中国外務省が詳しい情報収集を行っていた。