巨額赤字のソフトバンク「天下に恥じることはない」=孫社長

ソフトバンクグループの孫正義社長は、ビジョンファンド事業で1兆円近い巨額赤字を計上した四半期決算について「反省し過ぎて萎縮する必要はない」と述べ、設立を表明した新規のファンド組成にも意欲を示した。ブルームバーグが報じた。
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11月6日に発表した7-9月期(第2四半期)決算は、ビジョンファンドの営業損益が9703億円の赤字となった。前年同期は3925億円の黒字。投資先である米ウィーワークやウーバー・テクノロジーズの公正価値減少が響いた。

孫社長は会見で、「ぼろぼろ。台風というか大嵐で、これだけの赤字を出したのは創業以来ではないか」と総括し、「私自身の投資判断がまずかった。反省している」と述べた。

ウィーワークの現状については「赤字。年々急激に増えているのは事実」とした上で、損益改善のため、日本を除き新規ビルの増加を数年にわたり停止するとした。

ソフトバンクGは10月、経営難にあるウィーワークへの総額95億ドル(約1兆円)の金融支援を決めていた。孫社長は、ウィーワークの企業統治を巡り「売り上げは倍々ゲームで連続して伸びていた。良い点を見過ぎていたという反省はしている」と発言。上場延期などいったん成長が逆回転すると、価値の毀損が一気に拡大したが、同社への投資は「天下に恥じることはない」と述べた。

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