中国の習近平国家主席 貿易取引の調印で米国を訪問する予定なし

目前に迫った中国の習近平国家主席の外交に米国訪問は予定されていない。これは来週の米中2国間の暫定的な貿易合意の調印の可能性に懸念が生じているためだ。「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」紙が報じた。
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中国外務省によれば、11月10日から15日にかけ習近平国家主席はギリシャへ国賓訪問を行い、ブラジルで開催される発展途上国サミットに出席する。公式表明ではこの歴訪の中で米国のトランプ大統領と会談する予定は一言も触れられていない。 

米中関係は40年で最も難しい局面=中国外務省
以前、11月16、17日にチリで開催されるアジア太平洋経済協力会議で米中の指導者間で暫定的な貿易合意が交わされることが予定されていた。

それ以降、トランプ大統領と他の米国主導部は中国に対し、米国のアイオワ州やハワイ、またはアラスカで会談を行うことを提案していた。しかし、この間ワシントンで行われた非公式な行事で中国のある高官は、米中の両リーダーの会談はおそらくトランプ大統領にとっては「非常に重要」ではあるが、習近平国家主席にとっては「極めて批判的」なものと語った。

暫定的な貿易取引

専門家らは、暫定的な貿易取引は、12月15日に導入が予定される中国の輸入品に対する関税を米国が放棄するという約束が含まれているとみなしている。この関税の総額は約1560億ドル(約17兆254億5千万円)に達する。その際、中国は米国の農産物を購入を増加させ、自身の金融市場を開放し、米国産の遺伝子組み換え食品に対する制限を解除することが予想される。


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