シベリア上空の交通管理が一新

今秋、ロシア中南部ノボシビルスク市に航空交通統合管理センター(OrVD)が開設した。シベリアの航空管制業務は、これまで地域の複数のセンターで実施されていたが、OrVDの開設ですべての業務が一括される。OrVDは、シベリア連邦管区に所属する6つの連邦構成主体(ノヴォシビルスク州、トムスク州、オムスク州、アルタイ地方およびアルタイ共和国)の空域利用者にサービスを提供する。
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ノボシビルスクの新センターは、運航管理、通信・無線、および情報保護と一連の自動システムが相互に連結して成り立っている。同センターに27基のレーダー、9基の無線方位測定機からの情報が集積され、運航中の航空機との交信は、シベリア地域の14か所に均等に配置された無線送受信センターを介して行われる。

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新センターが網羅する空域は約100万平方キロメートル。これを96本の航空ルートが縦横に走る。総距離5万5千キロ以上に及ぶルートのうち80%は国際線だ。2018年には利用航空機の数は65万8千機を超えた。この数値は前年比で8%増加だが、シベリアの航空交通量は増加の一途をたどっている。この地域の航空交通の主流はヨーロッパと東南アジアを結ぶ路線だ。

新センターの導入でシベリア空域の交通能力は向上し、航空交通の管理業務のコスト削減、ひいてはロシア空域の輸送能力の増大が見込まれている。

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