環球時報の英字紙Global Timesの報道によれば、米国はNATOの新たな敵に中国をすえ、トランプ氏は今月14日にイェンス・ストルテンベルグNATO事務総長との会談に際にこれについて発言することになっている。
Global Timesの記事の筆者らは、米国は中国との対立にできるだけ多くの国を引きずり込もうとしていると評している。9月、ニューヨークでは日米、インド、オーストラリア間の安全問題を語る初の対話が行われた。中国のマスコミはこの対話を中国に対抗するアジア同盟に姿を変えうると非難している。
記事は「冷戦時代の軍事対立を再現し、対立にできるだけ多くの国を引きこむ試みは何の益にもならない。米国がなぜそうしようとしているかは容易にわかる。米国は中国を『強力な競争相手』と呼び、中国との包括的な対立への道に進んでいる。だが米国の例に倣う者は高い代価を払うことになる」と冷ややかだ。
経済における米中の対立
米国は2018年4月初め、米製品に対し中国が知的権利を侵害していることに対する報復として輸入関税を導入する可能性がある中国製品1300品目からなるリストを公表。
一方、中国国務院は、米国から輸入される106品目の製品に対し25%の関税導入を決定した。
その結果、あとに続く数カ月にわたって、双方は極めて攻撃的な政策を互いに対して実施してきた。エコノミストらの話では、このことは世界経済を不安定化させる可能性がある。