ヤフーとLINEが経営統合 楽天超える日本最大のネット企業に

ソフトバンクグループ傘下のIT大手ヤフーと、無料通信アプリを手がけるLINE(ライン)が経営統合に向けて最終調整に入ったことが13日、分かった。月内の合意を目指し交渉している。産経新聞が報じた。
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統合案としては、LINE親会社の韓国IT大手ネイバーとソフトバンクが50%ずつを出資する共同出資会社を設立。ソフトバンク傘下でヤフーを展開するZホールディングス(HD)が共同出資会社の筆頭株主になり、その上でZHDがヤフーとLINEをそれぞれ100%子会社とする案で検討が進んでいる。

LINEの利用者数は約8千万人で、ヤフーは5千万人に達する。ZHDの連結売上高(2020年3月期)は9547億円で、LINEは2071億円。合わせると楽天を上回り、売上高が日本最大のネット企業となる。

ソフトバンクとヤフーは、ネットを経由した商品の購買履歴や検索結果などのデータを用いた広告分野を成長事業と位置付ける。LINEは広告配信の技術にも強みがあり、相乗効果を見込む。

一方、LINEはスマホ決済「LINEペイ」の販促費や人工知能開発に向けた投資負担などが重荷となり、2020年1~9月期連結決算は最終損益が339億円の赤字だった。巨額な先行投資を継続するため、LINEはソフトバンクの出資をもとに経営体制の強化を図る見込み。

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