シベリア抑留者の遺骨取り違え問題を受けて厚生労働省は目視で日本人のものかどうか判断できない遺骨については検体だけを持ち帰りDNA鑑定で判断する新たな方針を打ち出している。
厚生労働省は11月、サハリンや千島列島北部のシュムシュ島で見つかった18人分の遺骨をロシア側から受け取った。しかし、このうち11人分は日本人の遺骨かどうか確認できなかったため、検体を持ち帰り鑑定を進める決定を伝えたところ、ロシア側は「日本人のものかどうか確認できていない段階で遺骨を持ち出すことは法的に課題がある」として許可せず、遺骨はサハリンの博物館で一時的に保管することになった。
厚生労働省は今後、外交ルートを通じて遺骨の取り扱いについて、ロシア側と協議する予定。
関連ニュース