日本のファンには特別な感謝の気持ち
このインタビューは日本のファンが読む、と聞いたメドベージェワ選手の第一声はファンクラブ「メドベージェワファミリー "Medvedeva Family"」の日本メンバーへの感謝の気持ちだった。
「日本のファンの皆さん、私のことをいつも心配してくれてありがとう。フリーの“SAYURI”は日本でも気に入ってもらえたら嬉しいのですが」
メドベージェワ選手は、オーサーコーチと同じくGPSでの演技に満足している、と語る。
「昨日、試合後に友達と会って、大画面で私のフリー演技を再生し、一緒に見ました。たくさん笑いました」
メドベージェワ選手は、自身の「クリーンな演技」を見るのが好きだという。
フリー衣装を手掛けたデザイナー、伊藤聡美さんとの共同作業
「聡美は素晴らしい女性です。彼女が若くて驚きました。初めて彼女と会ったとき、その前にどういう外見が知らなかったので、大人の女性を探したんです。ところが若い女性が私の方へやってきて、“メドちゃん、こんにちは”と言うではありませんか。どう見ても、すごく若い。少女のよう。でも聡美さんは黄金の腕を持っていて、神様からギフトをもらった人。彼女が作りだす衣装は傑作です」
メドベージェワ選手は、伊藤聡美さんとぜひまた一緒に仕事ができたら、と語る。聡美さんの着物衣装を着ると自信が湧き、いい演技に貢献してくれたという。
「日本人はもっと思い切って」
メドベージェワ選手は何度も日本を訪れており、名実ともに「日本通」と言えるだろう。東京で好きな場所は秋葉原で、たまに「騒がしすぎる」ものの、よく訪れるという。秋葉原ではメドベージェワ選手だと気づかれるが、大体の場合は遠慮して声をかけないことが多いそうだ。
「遠慮をして声をかけない人の気持ちもわかるし、その反対にどんなことをしてでも一緒に写真を撮ろうとする人の気持ちも分かります」。実際、メドベージェワ選手のファンには後者のタイプも多い。
メドベージェワ選手は「日本のファンは遠慮する必要はなく、勇気を出して声をかけて欲しい」と言う。
メドベージェワ選手はまた、自分がファンの立場ならどういう行動をとるかは分からない、と付け加えた。街で有名人に遭遇したことがないからだ。でも憧れの人を見かけたら、即座に直撃して「サインください!もう二度とこんなチャンスはないから!!」となるだろう、と語った。
一番の日本食は
メドベージェワ選手は、今回銅メダルを獲得したマライア・ベル選手(米国)が寿司を好きではないと知り、驚いた。
「本当に?お寿司がダメなの?? 私は大好き。というか日本食が好き。たぶん一番好きなのはラーメン!」
ラーメンはフィギュアスケーターにとっては重い料理で、しかも通常、量が尋常ではない。メドベージェワ選手はそう言いながらも、食べない理由にはならない、と言う。「でも素晴らしいから!たまにはいいのよ!」
エフゲニア・メドベージェワ選手はGPSロシア大会で銀メダルを獲得。ミスなくショートとフリーを滑り切り、自己ベストを更新した(225.76点)。