19歳のコンスタンチノワ選手はサンクトペテルブルクで生まれた。ミハイル・コリャダ選手と同じグループで練習している。コンスタンチノワ選手は2019年冬季ユニバーシティ銅メダリストで、2018年グランプリフィンランド大会で銀メダルを獲得。チャレンジャーシリーズで優勝経験もある。
モスクワで行われたグランプリシリーズ(2019年)では11位だった。ショートプログラム終了後の彼女は誰が見ても落胆しており、涙を必死でこらえていた。翌日のフリーでは集中を見せ、順位を上げることができた。
「マクレガー(総合格闘家)のように厳しい」
コンスタンチノワ選手は自身についた「くじけないファイター」のイメージをこのように語る。
「こういうイメージはかなり前からついているようです。インターネットのミーム(情報拡散行動)から始まったのでは。何かの試合後の写真で、私がキツい目をして写っていました。それから誰かが私を総合格闘家のコナー・マクレガー選手みたい、と言ったようで。それから私にキツいイメージがついたようです。でもある意味当たっていると思います。いつも試合には戦いのつもりで臨んでいますから」
「空手家の父をもつと、泣き虫にはなれない」
「子どもの頃、生活にそれほど多くの“日本”が溢れていたわけではありませんが、空手の技の名前は覚えています」とコンスタンチノワ選手は笑った。
「私の人生に日本が現れたのはつい最近」
コンスタンチノワ選手によると、日本を知るきっかけはフィギュアスケートと日本ファンの温かいメッセージだったという。最も感動したファンレターは家の見える場所に飾ってある。
また、フィギュアスケートのおかげでコンスタンチノワ選手はアニメと出会うことができた。スケートを始めるまでは全く興味がなかったそうだ。「他の子(他のロシア選手たち)はいつもプレゼントをもらっていて、そのカワイイ縫いぐるみを見て、“やだ、何て可愛いんだろう”と思っていました」
初めて見たアニメはエフゲニア・メドベージェワ選手のお勧めの「東京喰種トーキョーグール」だった。
「その後、アニメから少し離れることになりました。日本で行われた世界選手権に選ばれなかったので」とコンスタンチノワ選手は笑った。
「集中するために漢字を書く」
「日本のファンの皆さん、このグランプリでも温かい応援をありがとうございました。いつか日本に行けるよう、そしていい演技をして皆さんに喜んでもらいたいと思っています」