ドイツ連邦議会の議員「欧州に米国の液化天然ガスは必要ない」

ドイツ連邦議会の議員で、「左翼党」の外交問題の代表を務めるレクサンドル・ノイ氏は、通信社スプートニクのインタビューで、欧州に米国の液化天然ガスは必要ないと述べた。
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またノイ氏は、米国が、ロシアからドイツへ天然ガスを輸送するガスパイプライン「ノルド・ストリーム2」プロジェクトの参加企業に対して制裁を発動した場合、EU(欧州連合)とドイツは「対抗制裁」を講じるべきだと指摘した。

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ノイ氏は「我々は米国に対する対抗制裁を呼びかけている。もちろん、この対抗制裁がどのようなものになるかを綿密に考える必要があるが、例えば、もし米国が、バルト海でのパイプライン敷設作業に参加しているドイツまたはスイスの企業に対して制裁を発動した場合、EUあるいはドイツは、米国の製品または輸入品に影響を及ぼすしかるべき対抗制裁を発動するべきだ」と述べた。

「ノルド・ストリーム2」

総工費95億ユーロの「ノルド・ストリーム2」は、バルト海を経由してロシア沿岸部とドイツを結ぶガスパイプライン。同プロジェクトは、パイプラインが通るドイツ、スウェーデン、フィンランド、デンマークといったすべての国の許可を得ている。

なお、ロシア産ガスのトランジッド料金を失う恐れがあるため、ウクライナはプロジェクトに強く反対している。また液化天然ガスのEUへの輸出を促進している米国や、政治的だとするポーランド、ラトビア、リトアニアも否定的な態度を示している。

ドイツは「ノルド・ストリーム2」について、商業プロジェクトと見なしていると繰り返し強調している。またノルウェーとオーストリアも、「ノルド・ストリーム2」の建設を積極的に支持している。

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