タリバンと米豪が人質の交換へ

アフガニスタンの旧支配勢力タリバンは19日、幹部3人の釈放と引き換えに、2016年から人質にしていた米国人とオーストラリア人をアフガン南部で米軍部隊に引き渡した。捕虜交換の成功により、同勢力をめぐる和平交渉が大きく前進する可能性がある。AFP通信が報じた。
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タリバン 米と和平協議再開を希望=露外務省
解放されたのは、米国人のケビン・キング氏とオーストラリア人のティモシー・ウィークス氏。一方、タリバン側では、副指導者であるシラジュディン・ハッカニ師の弟、アナス容疑者らが釈放された。オーストラリア政府とタリバンは今回の交換を発表し、これは「信頼構築」の措置だと説明した。米ホワイトハウスもキング氏、ウィークス氏のふたりが解放されたことを発表している。

両氏はアフガニスタンの首都カブールにあるアメリカン大学の教授で、2016年8月に市中心部で軍服姿の武装した男らに誘拐され、その後タリバンが公開した映像にやつれた姿で現れていた。タリバンはこの際、キング氏が健康上の問題を抱えているとした。

一方、タリバンがカタールの首都ドーハに置いた政治事務所の広報はツイッターで、アナス容疑者らがドーハで釈放されたことを発表。タリバンの報道官はキング氏、ウィークス氏のほか、アフガニスタン兵10人を解放したと明らかにした。

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