フィギュア特集

興奮るつぼのNHK杯 女子の勝利は誰の手に? 4回転は必要なのか? 入場を待つファンにスプートニクが直撃取材

11月22日、北海道真駒内セキスイハイムアイスアリーナでフィギュアスケート グランプリシリーズ(GP)第6戦NHK杯がいよいよ開幕した。この大会でイタリア、トリノでのGPファイナルの出場者がすべて決まる。早朝、入場開始のはるか前にファンたちは長蛇の列を組んでいた。スプートニクの記者は列に並ぶ熱いファンたちに取材し、大会の見どころや期待を伺った。
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NHK杯の開催側の話では、ファンたちの列は朝9時から始まった。最初の試合は12時30分開始だが、昨日の練習の段階で観客席のほぼ大半を埋め尽くされていたことを思えば、今朝のこの行列も予想の範疇だ。

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今日ここに集まったファンたちは文字通り日本の津津浦浦からやってきた。新潟、長崎、大阪、横浜、東京、福島と枚挙にいとまがない。列に並びながら昨日まで知り合いではなかった人たちがファン談義に花を咲かせている。応援する選手がライバルどおしでもおかまいなしだ。

ザギトワはコストルナヤに勝てるか?

この問にはみんな答えにつまってしまった。なんといってもこれぞ今回のNHK杯の最大の見どころだからだ。ファンたちの心中はいかに?

「普通に行けばやっぱりコストルナヤちゃんかなという感じがします。綺麗だし(笑)みんな綺麗ですけれど」と語ってくれた女性の隣で別の女性ファンは、

「昨日の(フリーの)練習ではコスちゃんがちょっと転んでいたので、心配ですけれど、うまくいったらやっぱりザギトワちゃんを勝つと思います」と期待している。

紀平選手はロシア女子に勝てる?

ファンたちは勝てるチャンスはあるとみている。ただし条件つきだ。

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「ショートだったら勝ちます。トリプルアクセルを結構ちゃんと決めててきたので。フリーでは不明ですね、4回転サルコウをする予定ですが、最後のニュースによると、それはまだ決めていない様子です。」

「紀平さんが完璧で、ロシアの2人がちょっと調子悪ければ可能性があるでしょうけど、普通に行けばなかなか難しいかな。頑張って!とは思っていますが。」

ショートプログラムの4回転禁止の決定は正しいか?

4回転ジャンプに関する見解は一つにはまとまりようがないことがわかった。これはおそらく、各人がフィギュアスケートの中で価値を置くところが異なるからだろう。

「ばんばん跳んでほしいですよね。跳べる人がいるのに禁止するなんてバカみたい。ダブルでもトリプルでも選択は自由でなければならないから、あえて禁止する必要はないと思います。」

「ジャンプだけじゃなく、トータルで美しいものが見たいから、それができるなら今の、3回転まで許可という状態でも我慢したい。」

見どころはペア、それともシングル?

これに関しての意見はほぼ一致。日本のファンは今のところ圧倒的にシングルの競技に軍配を上げている。ただしペアも最高の演技ならば評価は高い。

「シングル、その次がアイスダンスで、ペアの選手は名前を知っている人はあまりいません。でも去年のロシアのペア、素敵でしたねぇ! あー、でも名前が出てこない! スタイル抜群、可愛くて、ショートカットで格好良かったですね!」

「どの競技もトップ選手はおもしろくて、やっぱりスイハン(ペア、中国の隋文静&韓聰組)とか、パパシゼ(アイスダンス、仏パパダキス&ギヨーム・シゼロン組)はみんな素敵だなと思うから、トップ選手の数がもっと増えれば違うかも。でも今はシングルが一番おもしろい。」

ファンはジャンプの違いを見分けることができる?

この件については美しいからフィギュアが好きという人と、技に精通している人と立場は真っ二つに割れた。ただし見る目をもっていても実際見極めが難しいこともある。

「羽生くんのジャンプなら大体わかります。でも時々間違えることあるけれど、そういう時に解説の人が『今のはサルコウとトゥループあいのこみたいなジャンプでしたね』といったりするので、『やっぱり、当たってたんだ!』(笑)って。微妙な跳び方をする選手もいるので。」


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