中国人スパイ、中国の工作活動に関する詳細を明らかにする

中国人スパイが、オーストラリアへの政治亡命と引き換えに、中国の工作活動に関する詳細をオーストラリア当局に提供した。シドニー・モーニング・ヘラルド紙が報じた。
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報道によると、中国からの亡命を希望している王立強(Wang 「William」 Liqiang)氏は、オーストラリアへの政治亡命を希望し、同国の防諜機関「オーストラリア保安情報機構(ASIO)」に香港で活動する中国の情報将校の身元に関する情報を提供した。また王氏は、全世界での中国の政治干渉活動の資金源に関する情報もASIOに提供したという。

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王氏は、自身も香港での拉致に関与したことを認めたほか、台湾でも活動し、サイバー攻撃を行う調整センターを率いたという。王氏によると、2018年の台湾での選挙で親中派候補を勝利させたのは王氏のグループ。

ASIOはロイター通信の問い合わせに対して回答を拒んだ。中国外務省もジャーナリストの問いに答えなかった。一方、ガーディアン紙によると、オーストラリアのジョシュ・フライデンバーグ財務相は、亡命を希望している中国人スパイの件をASIOが検討していることを実際に確認した。

王氏は現在、観光ビザでオーストラリアに滞在している。なお安全上の理由により、王氏の正確な居場所は公表されていない。中国に戻った場合、王氏には禁錮刑が言い渡される可能性があり、死刑になる可能性もあるという。

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