香港行政長官 政府の欠陥認めるも民主派に譲歩せず 批判高まる

香港の林鄭月娥行政長官は26日、民主派が圧勝した区議会議員選挙の結果について、香港政府に対する市民の不満を反映したものと認めた。しかし抗議デモの解決にむけた譲歩する姿勢を示さなかったことから、批判がさらに高まっている。AFP通信が報じた。
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香港区議選で民主派が圧勝 議席の大半を獲得
香港・親中派の既成勢力にとって惨敗となった区議選について、中国の国営メディアは疑問視する姿勢を示した。

毎週定例の記者会見に臨んだ林鄭氏は区議選の結果について言及した中で、混乱への「対処にかかった時間への不満を含め、政府の欠陥」をめぐる市民の懸念を露呈するものだと言明した。しかし民主派が求める主な要求には言及せず、街頭での暴力行為を非難した。

林鄭氏は混乱の根本的原因に関し超党派間の対話の促進に取り組むと繰り返した。そしてこの取り組みに対し、民主派勢力の協力が不十分と一蹴している。


24日に投票が行われた香港の区議会議員選挙では、政府に批判的な立場の民主派が全議席の3分の2にあたる300議席を超え、圧勝した。4年に1度行われる香港の区議会議員選挙は、18の区議会の合わせて452の議席を選ぶ。市民による直接投票のため、香港では最も民意を反映しやすい選挙とされている。

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