10月23日、ロンドン近郊でトラックのコンテナから男女39人の遺体が見つかった。その後の調査で、遺体の身元は不法入国を試みた15歳から44歳のベトナム人だと確認された。
27日は、事件の後はじめて16人の遺体がベトナムに到着した。このうち、中部ハティン省出身で26歳で亡くなった女性の実家では葬儀が行われた。
この女性は出稼ぎのために英国を目指していた模様。亡くなる直前に携帯電話で両親にあてて「私の渡航は失敗です。心から愛している」とメッセージを送っていた。父親は疲れ切った様子で「娘を実家に戻すために支援して下さった皆様に感謝します」とコメントした。
ベトナムでは悪質なブローカーを介して海外に出稼ぎに行く人が後を絶たない。11月7日、英イングランド南部ウィルトシャーの警察は、トラックから15人が見つかったのを受け、不法入国を支援した疑いで男を拘束したと発表した。15人は全員生存しており、1人が病院に搬送された。
今回の事件を受けて、ベトナム政府は取締りの強化を打ち出している。