10月にはK-popアイドルのソルリさんが25歳の若さで亡くなった。その翌月には今度は、ソルリさんの親友であったク・ハラさん(28)も後を追うように自ら命を絶った。
こうした痛ましい死の裏には、有名俳優やアイドルなどを多数輩出する、いわゆるスター養成所や芸能事務所のあり方に問題があると唱える人もいる。所属するアイドルや芸能人は常にハードスケジュールをこなし、休む暇もない。言動の一つ一つにも細心の注意を払わねばならない。彼らが抱えるストレスや重圧は想像を絶する。
さらに韓国では、芸能人に対するインターネット上での悪質な書き込みや誹謗中傷が深刻な社会問題となっている。この中傷が原因で不眠やうつ病に悩まされ、最終的に自死を選ぶ芸能人が後を絶たない。
韓国人ジャーナリストのユン・ヘヨン氏は、韓国社会全体が抱える鬱憤や芸能界のあり方が芸能人たちを自殺しやすい環境に追い込んでいると指摘している。