大飯原発2基の廃炉計画 原子力規制委員会が認可 長期工程を安全重視で

11日、関西電力の大飯原子力発電所(福井県おおい町)1、2号機の廃炉計画について、原子力規制委員会が認可を行った。同計画は両機の廃炉作業の工程をまとめたもので、関西電力によれば作業は2048年度に終了が予定されている。関電は美浜原発(同県美浜町)1、2号機も45年度までの予定で廃炉を進めている。
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廃炉に関わる予算は2048年度までの工程で約1180億円にのぼるとされる。廃炉が重なることや長期にわたる作業が予定どおりに進むか不透明なところもあり懸念が残る。

国が策定した新規制基準では原発の運転機関は原則40年。大飯1、2号機は、重大事故が発生した場合、原子炉格納容器内を氷で冷却して圧力の急上昇を防ぐ特殊な構造。そのため再稼働には安全対策工事に巨費を投じる必要があることなどから、関西電力は廃炉を決定した。

廃炉に関しては、人手不足による人件費の高騰など費用の問題、また、放射性廃棄物の処分地の問題など、課題は山積みと言えるが、地域住民の安全重視を柱に作業を進めるてもらいたい。

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