イスラエル、組閣に相次いで失敗 2020年3月に3度目の総選挙を予定 

イスラエルでは、イスラエル与党「リクード」党首のベンヤミン・ネタニヤフ首相と野党「青と白」党首のベニー・ガンツ元軍参謀長による組閣が相次いで失敗したため、クネセト(イスラエルの国会)が首相候補の擁立を目指したが、11日に期限を迎えた。
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9月に成立した第22回クネセトは事実上解散され、3か月足らずで会期を終えた。

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これを受けて、イスラエルでは2020年3月2日に総選挙が実施される予定。これは2019年4月9日、9月17日に行われた選挙に続き、3回目の総選挙になる。

4月の選挙ではネタニヤフ首相の「リクード」が35議席獲得して第1党となったが、組閣に失敗した。

9月の選挙では、ガンツ党首の「青と白」が33議席、ネタニヤフ首相の「リクード」が31議席獲得したが、この時も組閣できなかった。

これにより11月、イスラエル史上初めてクネセトに組閣の権限が与えられた。これは、21日間にあらゆる議員が首相候補を推薦することができ、首相候補は61人の推薦を受けなければならないというものだった。しかし、クネセトは首相候補を擁立することができなかった。

同国のルーベン・リブリン大統領は、ネタニヤフ党首とガンツ党首に対し、それぞれ2年間政権運営するように提案していた。しかし、連立政権に向けた協議は全て失敗に終わった。協議の争点は、どちらが先に首相になるかというものだった。

11日、ネタニヤフ首相は、3月に再び行われる選挙での勝利を約束した。

ネタニヤフ氏は、同国史上初めて汚職と職権乱用で起訴された首相。

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