欧州の難民受け入れ拒否によりスラム街化するギリシャ

ギリシャのレスボス島にある収容能力3千人の難民キャンプは1万8千人以上が暮らすスラム街と化している。トルコ沿岸から海を渡りレスボス島にやって来た難民の数は11月だけで4千人近くに上る。キャンプ地では冬の寒さをしのぐため、親子がたきぎを拾い、ベビーカーに入れる光景も珍しくない。AFP通信が報じた。
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国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、レスボス島の難民キャンプでは保護者のいない未成年者が少なくとも1200人に達し、「非常に憂慮すべき」状況にある。

UNHCRや「国境なき医師団」は非人道的な状況で暮らす子どもを緊急に避難させるよう呼び掛けている。特に保護者のいない未成年者は、暴力や搾取の被害に遭いやすく、迅速に対応する必要があるとしている。

ギリシャ政府は、最も過密状態にあるレスボス島、サモス島、ヒオス島の難民キャンプを閉鎖し、新たな施設に移動させるとした。

また、キリアコス・ミツォタキス首相は、約4千人の未成年者については、うち3千人の受け入れを欧州が拒んだため、エーゲ海の島々からギリシャ本土に移送すると表明した。

欧州の国々は難民の受け入れを拒否していることから、難民の多くはギリシャ本土への移送を望んでいる。

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