2019年8月30日、モスクワ大学シュテルンベルク天文研究所の職員であるゲンナジ・ボリソフ氏がクリミアでボリソフ彗星を発見した。ボリソフ氏は、国際天文学連合の小惑星センター(米マサチューセッツ州ケンブリッジ市)にこの彗星発見を報告した。米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所の地球近傍天体研究センターがボリソフ彗星の軌道を計算したところ、この彗星は、太陽系の外から飛来した恒星間天体であることが分かった。
ボリソフ彗星は、太陽系を通過して飛来してきた2番目の恒星間天体。1番目は、葉巻のような形をした細長い恒星間天体「オウムアムア」で、2017年に約3800万まで太陽に接近し、その後、太陽系から離れていった。