ロシア 北極の雪と氷の上を走行可能な新型万能車を開発

ロシアのニュース専門局「ロシア・トゥディ」によると、ロシアは北極の最も困難な地域を効果的に走行し、水による障害を難なく突破できる多機能万能車を複数開発した。
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「シェルプ」

「シェルプ」社(ロシア・サンクトペテルブルク)は2020年1月、北極用の10輪の水陸両用車「シェルプ」の量産を開始する。このシリーズには地質調査用、ケーブル敷設用、作業員輸送用など、いくつかのバージョンが用意されている。

後方の6輪部分のプラットフォームには、住居用あるいは医療用のモジュール、輸送ユニット、発電所、小型掘削装置を設置することができる。運転手は道路の複雑な箇所で車の後方部分を持ち上げたり、降ろしたり、方向転換させることが可能。

また、「シェルプ」のエンジンルームは床の下にあり、開くようになっているため、運転者は運転席から出ずに車を修理することができる。これは北極圏の厳しい環境では重要なことだ。

「シェルプ」のオフロード走行における最高速度は時速35キロ、水面では6キロ、最大40度の急斜面での走行が可能、積載量は5.5トン。


ハスキー

「トレコール」社(モスクワ州)は、6輪駆動の水陸両用万能車「ハスキー」を開発した。車体の厚みは50mmあるため防寒性に優れており、またホイールの大きさが1600cmであるため積載量が増加する。

「ハスキー」はロシアの掘削企業や治安機関のニーズに合わせて開発され、最大1.5~2トンの貨物と14人の乗客及び運転手を輸送することができる。

ニジニノブゴロド州立技術大学は、北極用の万能車を複数開発した。その中で最も将来性があるのは、2種類のエンジン(内燃・電気)を搭載したK-8「ルサク」と、積載量500キロ、6人乗りの軽キャタピラー万能車「ホート」(最大重量2トン)。

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