この奇想天外な事態は、米農務省の公式サイトで農業関税を調べていたFrancis Tsengさんによって18日に見された。「自由貿易パートナー」のタブを押すとコロンビア、ペルーの他にワカンダ王国が選択肢に入っていた。さらに同省のサイトには、アヒルや乳牛、未焙煎のコーヒー豆など、両国が取引したとみられる食品の詳細なリストが掲載されていた。Tsengさんはサイトで選択肢にワカンダを見つけた時とても混乱したという。
メディアが米農務省に問い合わせるとすぐにワカンダの情報はサイトから消えたが、となると米国はワカンダと貿易戦争を始めたのではという懸念がネットユーザーの頭をよぎった。米農務省の広報担当者は、システムのテストで偶然にもワカンダがリストに加えられたと説明している。
ガーディアン紙によると、ある保守派は、この現象は米国の好景気の兆候の1つだと発言した。「トランプ大統領は米国を偉大な国にしたので架空王国でさえ米国と貿易したいのだ」とツイートしている。