米国議会は2020年の防衛予算にガスパイプライン「ノルドストリーム2」と「トルコストリーム」への制裁実施費を計上した。公開文書から確認された。
ラブロフ外相は「制裁には対抗措置をとるつもりだ。ただし自身が損害を被らない形で。しかし対抗は確実に行う」とチャンネル1の放送で発言した。
ラブロフ外相によると、米国の制裁導入の決定は理解しがたいという。上院議員、下院議員、その他政治家の多くと面識があるからだ。
「ノルドストリーム2」
「ノルドストリーム2」プロジェクトはバルト海底を経由してロシア沿岸部とドイツを結ぶガスパイプライン。プロジェクト参加者は主に欧州企業。計画では2019年内に建設完了予定。
本プロジェクト実施に反対を表明しているのは一連の欧州諸国と、自国天然ガスを欧州に推し進めたい米国。
ロシア側はこれまで何度も「ノルドストリーム2」はあくまでも商業的および競争に基づいたプロジェクトであると説明、またウクライナ経由の欧州へのロシア製ガス輸送の停止を意味するものではないと示してきた。