チェルノブイリの町プリピャチに新年のツリー 事故後初めて、正月の装い

チェルノブイリ原子力発電所のあるウクライナのプリピャチ市で事故後、初めて町の中心部に新年を祝うヨールカ(ツリー)が飾られた。ヨールカを飾ったのはチェルノブイリ・ゾーンで特殊ツアーを組織しているツアーオペレーターたち。
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ウクライナのZIKテレビは「昔、町に住んでいた市民たちがオープンセレモニーにやってきて、ヨールカの飾りを手伝い、写真撮影をした」と報じている。プリピャチ市はチェルノブイリ原発に最も近い町で事故後、市民全員が避難させられたため、現在は無人状態になっている。

ロシア、ウクライナ、ベラルーシにとってヨールカはお正月の飾りとして欠かすことができない。そのヨールカがプリピャチ市の中心にあり、ここを法的に、また不法に訪れる人たちにとって大事なロケーションである、文化宮殿「エネルゲーチク」の前に据えられた。

文化宮殿「エネルゲーチク」はかつて、プリピャチ市の多機能施設として利用されていた。コンサート、集会、文化イベントといった主な機能のほか、薬局、スーパー、体育館もあり、試合が行われる場所でもあった。

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1986年4月26日、チェルノブイリ原発事故が発生。4号基が爆発。

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空中に撒きあがった放射能は、当時ウクライナから北に吹いていた風に乗って、隣のベラルーシに運ばれ、共和国の総面積の23%にあたる4万6500平方キロを汚染した。ウクライナの汚染面積は12の州で5万平方キロに達した。放射能はロシアにも達し、人口260万人の住む、およそ6万平方キロが汚染されている。

2019年夏、ウクライナのゼレンスキー大統領は汚染によって立ち入りが禁止されていたゾーンの数か所で禁止令を解き、観光客向けの「グリーン回廊」を作る大統領令に署名している。ゼレンスキー大統領は政府に対し、チェルノブイリ・ゾーンでの観光振興措置をとるよう指示を出した。

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