演技開始直前、選手権が行われているクラスノヤルスクの普通のスポーツ用品店でメドベージェワ選手が新しいスケート靴を購入したというニュースが報じられた。専門家によれば、新しいスケート靴での演技を成功させるのは極めて困難だという。しかし、エフゲニア・メドベージェワ選手は大したミスもせず見事にショートプログラムを滑りきり、71.08ポイントで5位につけた。滑り心地がよくなかったとみえ、リンクから上がると彼女はすぐにスケート靴を脱いだ。メドベージェワ選手は、壊れた古いスケート靴をスコッチテープで補強して演技を行ったことがわかった。
メドベージェワ選手は自分の演技について次のようにコメントした。「私はできるすべてをやったわ。とても残念。足が痛い」「昨日はとても大変な一日でした。まず、練習で嫌な落ち方をして、その後スケート靴が壊れていることが分かったの。すぐに私たちは新しいスケート靴を探しに行ったけど、私が使用しているモデルとサイズはなかった。初心者用に作られたこのスケート靴が一番良かった」。
メドベージェワ選手によれば、はじめ彼女は初心者用の靴に彼女専門のブレードを取り付けようと試みたが、 「それではなにもうまくいかなかった」という。
メドベージェワ選手は、「ウォーミングアップの後、ブライアン・オーサーコーチとスコッチテープでスケート靴をある程度固定して…、大体、今日はそういう風に対応しました」と語った。
メドベージェワ選手によれば、このアクシデントで思い描いていたことはすべてうまくいかなかったが、しかし、全力を尽くしたという。同選手によれば、今、彼女にとって大切なことは動揺しないことだという。
ショートプログラム終了後、首位に立ったのはアリョーナ・コストルナヤ選手だった。