「ノルドストリーム2」の建設業社が工事の継続を拒否

「ノルドストリーム2」の建設を行っているスイスのAllseas社はプロジェクトの今後の作業の再開を予定していない。同社代表らが「スプートニク」に伝えた。
この記事をSputnikで読む

同社によれば、建設機械のパイプレイヤーを別の作業で使用するためだという。

12月20日、米国のドナルド・トランプ大統領は、天然ガスパイプラインの「ノルドストリーム2」と「トルコストリーム」に対する制裁措置を見込んだ2020年の防衛予算に署名した。

欧州委員会委員長 米国の対「ノルドストリーム2」制裁に反対
米国は早急に建設を中止するよう受注企業に要求していた。Allseas社は2460本の天然ガスパイプを160キロに渡って設置する工事が残っているにも関わらず、実質的にただちにこの要求を受け入れた。

「ノルドストリーム2」

「ノルドストリーム2」プロジェクトはバルト海底を経由してロシア沿岸部とドイツを結ぶガスパイプライン。プロジェクト参加者は主に欧州企業。計画では2019年内に建設完了予定。

本プロジェクト実施に反対を表明しているのは一連の欧州諸国と、自国天然ガスを欧州に推し進めたい米国。

ロシア側はこれまで何度も「ノルドストリーム2」はあくまでも商業的および競争に基づいたプロジェクトであると説明、またウクライナ経由の欧州へのロシア製ガス輸送の停止を意味するものではないと示してきた。

コメント