専門家らは、サルモネラ菌は殻の表面に残っているゴミのかけらと一緒に、または、感染の媒介となる食品加工業者の汚れた手を経由して体内に入り込むおそれがあると指摘した。
医師らは、企業では鶏と職員の健康を注視しているが、サルモネラ菌による感染を予防するためには、調理前に直接、卵を水で洗浄する必要があると考えている。
疫学の研究機関ロスポトレブナゾールの専門家ミハイル・レベデフ氏は、「どんな場合も店で購入後にすぐに卵を洗い、洗った状態で冷蔵庫に保存してはいけない。これにより卵の殻の保全が損なわれ、付着していたサルモネラ菌が卵の中に浸透するおそれが生じる」と指摘した。
専門家によれば、卵を調理する上でもっとも安全な方法は、卵の両面を焼くまたはしっかりと茹でるのがいいという。
栄養士で内分泌科医のナタリア・ソロキナ氏は、「サルモネラ菌は熱に対する耐久性があるので、そのため卵は10から15分以上茹でる必要がある。つまり、目玉焼きやオムレツ、卵黄や卵白のカクテルなどは十分に危険だといえる」と指摘した。
医師らは、サルモネラ菌は人間の生命にとって脅威であることから、こうしたルールを守ることが健康にとって重要であると注意を向けた。また医師らは、初期段階ではこの病気は普通の腸の感染症のような症状であることに注意を促した。
関連記事