まるで『アナ雪』の王国 押し寄せる観光客に悩む オーストリア【写真】

英タブロイド紙「ザ・サン」によると、オーストリア・アルプスの麓、ハルシュタットが押し寄せる多数の観光客に悩まされているという。世界で最も美しい湖畔の町、ハルシュタットはインスタグラム映えするとして人気の高い場所の1つ。こうなった問題はすべて、雪に覆われた路地が、大人気ディズニー映画『アナと雪の女王』の主人公エルサが治めるアレンデール王国を人々に思い出させるからだ。
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ハルシュタットは、アルプスの麓という、なかなか行きにくい場所に位置している。人口はわずか780人、1997年にユネスコの世界遺産に登録された。 

2006年に韓国の旅行番組がハルシュタットを紹介したのをきっかけに、ここは多くの人の憧れの地となった。2013年には映画『アナと雪の女王』が世界的に大ヒットしたことでハルシュタットの人気はさらに上昇。ここはまさに本物のアレンデール王国となってしまった。

それ以来、アジア各地から毎日最大1万人の旅行客がハルシュタットの湖岸を訪れるようになった。

『アナと雪の女王2』 、アニメ映画として史上最高興収
年間の観光客数は100万人に達している。

現在、地元住民1人当たりの観光客数は、同じく観光地として人気のヴェネツィア(イタリア)の6倍。

至る所で自撮り、ドローン撮影が行われており、花嫁花婿がポーズを決めている。

中にはトイレを借りようと、勝手に地元民の住居に侵入する人さえ出る始末。

アレクサンダー・ショイツ市長は、観光客にハルシュタットに来ないよう懇願している。同市長の主張では、観光客数は3分の1に減らすべきなのだが、来たいと言う観光客を思いとどまらせるのは並大抵ではない。

2019年11月には、同地の湖岸にある16世紀の建物が謎の火事に見舞われた。警察の捜査は未だに続いている。

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