米下院 トランプ大統領の弾劾訴追決議を上院に送付 裁判は21日に

16日、米下院はトランプ大統領を「ウクライナ疑惑」で弾劾訴追する決議案を承認し、上院に送った。米メディアが伝えた。
この記事をSputnikで読む

弾劾訴追決議の上院送付は賛成228反対193で可決された。

弾劾訴追の根拠は「ウクライナ疑惑」。決議はトランプ大統領の権力乱用と議会妨害の2つの条項を含む。

共和党のマコネル上院院内総務は21日に裁判を開始する予定。

「ウクライナ疑惑」とは?

トランプ氏はなぜイランと開戦しないのか
トランプ大統領は7月に実施したゼレンスキー大統領との電話会談で、バイデン前副大統領とその息子に関係した調査の実施をウクライナが拒否した場合、同国に対する4億ドル規模の軍事支援を停止するとほのめかしを行ったとの疑惑がもたれている。

こうした疑惑を受けてホワイトハウスは、トランプ大統領とゼレンスキー大統領の電話会談記録を公表した。公開された記録によると、トランプ大統領はバイデン氏とその息子に関係した調査の関連で、バー米司法長官と自身の顧問弁護士が連絡を取ると発言していた。

バイデン前副大統領はオバマ政権での副大統領時代、欧州諸国と共に、汚職問題への対策が甘いとして、ウクライナ検事総長の解任を同国に働きかけていた。

米上院はトランプ大統領の弾劾訴追決議案を承認する?

専門家の大半は、共和党員が大多数を占める米上院がトランプ大統領の弾劾訴追決議案を承認するはずがないと考えている。スプートニクは、民主党が上院で成就する見込みのないままに弾劾訴追を推し進める目的について専門家らに見解をたずねた。

米国史上、大統領が弾劾訴追された事態は今までわずか3例。

コメント