ウクライナへの軍事支援凍結は「違法」=米政府監査院

米議会付属の政府監査院(GAO)は16日、ホワイトハウスがウクライナ政府に圧力をかけるために軍事支援を凍結したのは「違法」と指摘する報告書を発表した。米上院では同じ日にトランプ大統領のウクライナ疑惑に関連する弾劾裁判が始まったばかり。AFP通信が報じた。
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超党派として知られるGAOは報告書の中で、「行政管理予算局(OMB)がウクライナへの安全保障支援のために国防総省に割り当てられた約2億1400万ドル(約240億円)を留保したのは、違法だと結論づける法的決定を下した」と記している。

米民主党にとっては罠 トランプ大統領の弾劾訴追

GAOはOMBが政策上の理由で資金を留保したことは、執行留保統制法の下では認められないとした上で、OMBは議会で承認された資金を利用できなくする措置を積極的に講じたと指摘。

さらに、「議会が立法化した事項を大統領が自らの政策優先事項に置き換えることは認められない」とした。

弾劾決議案を可決

米下院は12月18日、トランプ大統領による権力乱用と議会妨害の2つの弾劾条項を可決した。職権乱用は賛成230票、反対197票、議会妨害は賛成229票、反対198票だった。

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