ラブロフ外相は、2019年のロシアの外交活動を総括する記者会見で、新STARTを前提条件なしに延長することについて、「我々はこのように考えており、大統領も秋にロシア軍指導者らとの会合で再度確認した。我々は一切の前提条件なしに新STARTを延長することを支持している。米国が我々の話を耳にすることを願っている。私たちはこれについて何度も語ってきた。(しかし)米国からの明確ではっきりしたシグナルはまだ一切見当たらない」と述べた。
2010年に締結された新STARTは、露米間で唯一効力を有する軍縮条約。2021年2月に期限を迎えるが、米国政府は延長するのかどうかの意向をまだ表していない。
トランプ米大統領は、失効した露米の中距離核戦力(INF)全廃条約に代わり、露中米3か国による新条約の策定を提案した。