X-61A Gremlinは、ターボジェットエンジン搭載の再利用可能なドローン。米国防総省の国防高等研究計画局から受託を受けたダイネティクス社が同機を開発したもので、飛行中の母機から発射され、任務完了後、着陸する。
ダイネティクス社は、X-61A Gremlin初飛行のビデオを公開した。飛行は成功。飛行時間は1時間41分。С-130輸送機からの発射および主翼の展開に成功、エンジンが始動し、同機は安定した軌道に到達した。さらに、通信および空気制御システムのテストも行われた。
今回の飛行試験の最後では、X-61A Gremlinのエンジンを切り、着陸に向けた減速用ドローグパラシュートが展開した。
ダイネティクス社は「ドローグパラシュートが展開しなかったため、残念ながら、X-61A Gremlinは着陸の際に損壊した」と発表した。一方で同社にはまだ4つの試験機が残っているため、この先の実験に支障は出ないと見られている。ダイネティクス社はドローンを1機失ったにもかかわらず、この初飛行を「歴史的偉業」と評価している。
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