レバノンの首都で反政府デモが暴動に発展 50人以上が負傷【動画】

新内閣が発足した中東のレバノンでは22日、反政府の抗議活動が国会議事堂付近で発生し、警官隊と衝突した。この衝突により、52人が負傷した。レバノン赤十字が発表した。
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国民の反発により政治的空白が続いていたレバノンの首都ベイルートでは22日、抗議活動が再開し、警官隊との激しい衝突に発展した。デモの参加者らは石や爆竹、火炎瓶を警官隊に投げつけるなど、抗議活動がエスカレートしている。警官隊は放水や催涙弾でデモ活動の鎮圧を試みた。

レバノン赤十字の発表によれば、この衝突により12人が負傷して病院に搬送されたほか、40人が抗議活動の現場で医療行為を受けた。負傷者はデモの参加者と警官隊の双方に発生している。

​警官隊は国会議事堂へ通じる道路の制圧に成功したが、ベイルート中心にある殉教者広場ではその後も衝突が続いた模様。

レバノンではミシェル・アウン大統領が22日、新内閣に関する文書に署名し、これによりハッサン・ディアブ氏を首相とする内閣が発足した。新内閣には技術専門家(テクノクラート)からなる20人の大臣が名を連ねている。

ただし、国民の間では新内閣に対する期待は低く、経済危機にある同国の状況を改善させるには不十分だとして、抗議活動が激しさを増している。

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