2位には同じくロシアのアルトゥル・ダニエリャン選手(16)が、3位はグルジア(ジョージア)のモリス・クビテラシビリ選手(24)が占めた。
「耳、肘が熱くなって…」
リンクから上がったアリエフは、自分には今回のスケーティングはとても苦しかったことを打ち明けている。
「心情的に今回のスケーティングはとても辛かった。とても心配し、ドキドキしていたからです。」
アリエフは、リンクに出る前に自分が「燃え尽き」始めている感覚に襲われたという。
「耳がかっかと燃えはじめたんです。この時、私は自分に大事なことを言いました。これは自分が自分のために見つけた言葉でした。そしてそれが私を助けてくれたんです。」
キス・アンド・クライ・ゾーンのベンチに座ったアリエフは滂沱の涙を止めることができなかった。喜びから湧き上がる涙だった。
かつての欧州チャンピオン、プルシェンコ氏が祝辞
ドミトリー・アリエフのこの金は、7年にもわたるスペインのハビエル・フェルナンデス選手のチャンピオンの座の独占状態を経て、ようやくロシアにもたらされた欧州選手権、男子シングルのメダルであり、ロシアにとってはエフゲニー・プルシェンコ以来、長い空白期間が破られた。当時29歳で欧州チャンピオンの座についたプルシェンコ氏は急いで若きスケーターに祝辞を贈っている。
「おめでとう。素晴らしいニュースだ。こんなにも長い空白期間を経て、ようやく私たちに新たな欧州チャンピオンが登場した。」プルシェンコ氏は、勝利にふさわしい演技だったとアリエフ選手を称えた。
アリエフもプルシェンコの到来後、ロシアに初の勝利をもたらすことができたことについてコメントを表した。
アリエフの話では2012年1月、プルシェンコ氏がフィギュア欧州選手権で金メダルを獲得した時、当時12歳の彼はフィギュアと平行してスキーをやっていた。
「2012年1月、私は生まれ故郷のウフタ(ロシア北部コミ共和国)のマイナス25度、30度の世界でスキーのトレーニングにいそしんでいました。」アリエフは記者団にこう語っている。
アリエフのスキーの成績はそう悪くはなかったという。
「非常にいいレベルに達していました。もちろん私は透視能力があるわけではないですけど、もしあのままスキーを続けていたら、結構いい成績を出していたと思います。」
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