同国のニューサウスウェールズ州のカプター山は、シドニーから500キロのところにある。この山は死火山がある場所で形成され、世界の他の地域では見られない20種類のカタツムリやナメクジの生息地となった。
今回確認された「トリボニオフォラス・アフ・グラエフェイ」も非常に珍しいナメクジで、暗闇で光り、体長20センチにまで成長する。
オーストラリア博物館の学芸員、フランク・ケラー氏によると、このナメクジは森林火災から逃れたかもしれないが、生き延びるためには多くの努力が必要だっただろうと推察している。
ケラー氏は、同国ではナメクジとカタツムリは、多くの哺乳類や鳥類の主要な食物源であり「全ての生態系の土台」となるものだと指摘している。
世界自然保護基金オーストラリア(WWFオーストラリア)は、同国の森林火災で12億5千万頭の動物の命が奪われたと報告している。
関連記事