ハッカーが妨害 オランダの美術館によるコンスタブルの絵画購入

ハッカーらが取引を妨害し、オランダのトゥウェンテ国立美術館から約300万ドル(約3億2500万円)を盗んだ。同美術館は、英国の美術商が保有する画家のジョン・コンスタブル氏の絵画の購入を希望していた。NLタイムズが報じた。
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同美術館は香港の銀行口座へ送金を行い、電子郵便でその番号を受け取った。美術商が口座に金額が振り込まれていないことを明らかにした後、明細が記された電子通信がハッカーらから送付されたことが判明した。双方はこの問題でお互いを非難し、裁判にまで発展した。

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裁判所は美術商に有利な判決を下した。美術商の弁護士は、美術館は送金を行なう前に詳細について確認する必要があったことを指摘した。

トゥウェンテ国立美術館アーノルド・オディング館長は、美術館は現在、事件との関係で今後の展開を検討していると説明した。

同美術館の首脳部は、2年前にオランダで開催された欧州美術市でジョン・コンスタブル氏の絵画『ハムステッド・ヒース~ハローを見渡す~』の購入に関心をもった。その後。美術館は数ヶ月、英国の美術商と話し合いをもち、双方は285万ユーロ(約3億4300万円)の価格で合意を行なった。

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