ホワイトハウスと下院議長が弾劾裁判を巡って批判の応酬

ホワイトハウスのステファニー・グリシャム報道官は声明を発表し、2月5日に米上院で行われたトランプ大統領の弾劾裁判は11月に予定されている大統領選に向けた民主党の陰謀に過ぎないと切り捨てた。それに対し、米下院のナンシー・ペロシ議長はトランプ大統領が今もなお民主主義にとって脅威であることには変わりないとして、共和党に対抗する姿勢を示した。
この記事をSputnikで読む

野党・民主党が優勢の米下院は2019年12月、「権力乱用」と「議会妨害」でトランプ大統領を訴追し、有罪評決を下した。そして2月5日、上院でも弾劾裁判の採決が行われたが、共和党優勢の上院では無罪評決が下され、トランプ氏は大統領職を追われる最悪の事態を避けた。

米国で新たな話題:トランプ大統領はペロシー下院議長の握手を拒否 ペロシー下院議長は大統領原稿を破る

弾劾裁判の事態収束を受けてホワイトハウスのグリシャム報道官は声明を発表し、「民主党員が行ってきたことはいずれも、2016年大統領選の結果を見直し、2020年の選挙に介入するためである」と結論付けた。そのうえで、トランプ大統領は民主党議員らの「恥ずべき振る舞い」に幕を下ろし、「米国民を代表して2020年も、そしてこれからも職務を続けていく」とした。また、グリシャム報道官は弾劾裁判を主導した民主党の議員らに対し、「いずれ報復を受けるのではなかろうか」とコメントした。

一方、下院のペロシ議長は上院における無罪評決を受けてコメントを発表した。その中でペロシ議長はトランプ氏が法の上に立ち、望むとあらば選挙も買収できる以上、「大統領は米国の民主主義にとって常に脅威であり続ける」と批判した。

米国の大統領選は11月3日、上院議員の選挙と同時に行われる予定。

関連ニュース

コメント