いくら才能豊かなユ・ヨン選手でも、紀平梨花(1位)や米ブレイディ・テネル(2位)のような有名選手と同じリンクで勝負するのは本人の弁曰く「簡単じゃない」。
「ここで私が一番年下だということを、感じないわけにはいかないんです。ものすごいプレッシャー。」ユ選手は苦しそうに打ち明けた。
「ライバル選手を超えるにはまだまだ頑張らないと。でも見方を変えればこれだけの選手らと共に競えば多くを学ぶことができるから。」
ユ選手はミスのないスケーティングに神経を集中させたいと語った。特に集中したい技がトリプル・アクセルだが、今日の試合では失敗に終わり、結果、3位に終わった。
確かにユ選手は若い。だがわずか11歳で韓国の全国選手権で金メダルを受賞し、今年1月のローザンヌでのユースオリンピックでチャンピオンに輝いた成績は十分に誇れるものだ。ユ選手はかなり前からSNS上では「金妍児(キム・ヨナ)さんの再来」と騒がれている。
2010年のバンクーバー五輪で金メダルを獲得し、韓国国民のスターだった、当時19歳のキム・ヨナの栄光をユ・ヨン選手は再び祖国にもたらしてくれるのではないかと期待されている。そのキム・ヨナは、2014年ソチ五輪では金の期待が高かったが、銀メダルに終わっている。
実はユ・ヨン選手、紀平を指導する濱田美栄氏に師事しており、ライバルの紀平とは同じチームで練習を積んでいる。
四大陸選手権
2月6日から9日まで韓国ソウルでフィギュアスケート四大陸選手権が行われる。同選手権では米国、アジア、アフリカ、豪州、 オセアニア地域の選手がタイトルを争う。ISU( 国際スケート連盟)加盟国に関しては、 男女シングルは最大各3選手、 ペア及びアイスダンスは最大各3組が出場できる。 今大会は紀平梨花選手、羽生結弦選手、ユ・ヨン選手、 ブレイディ・テネル選手などのスターが出場予定。
15歳の韓国ユ・ヨン選手 「四大陸に最年少で出場はキツイ」
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