マスクの価格20倍に WHOが懸念

世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は7日、新型コロナウイルスによる肺炎の拡大をめぐって記者会見し、マスクなど医療用の保護具について、「需要がふだんの100倍、価格も最高で20倍にもなっている」と述べ、世界的に品薄になっている状況に懸念を表明した。特に、中国の医療現場で任務に当たる医療従事者がマスクを大量に必要としていることも強調した。朝日新聞が報じた。
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WHOは世界経済フォーラムが設けた官民連携のグループを通じて供給網に関係する会社にコンタクトを取り、必要な人に行き渡るよう要請した。また感染が拡大していない地域での備蓄は好ましくないとの考えを表明したうえで、不当な価格のつり上げなどを防ぐため、国際社会の結束を求めた。

『タイム』誌 医療マスクをした習近平氏を最新号の表紙に掲載

新型コロナウイルスの感染が拡大する中国では、肺炎による死者の数が722人に達したほか、3万4千人以上の感染が確認された。完治して退院した人の数は2,050人。新型コロナウイルスによる死者数は2003年に流行した新型肺炎「SARS」による中国での死者数(349人)をすでに上回っている。


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