アエロフロートとコードシェア:マイルが便利にためられる!
新しくJALが乗り入れるシェレメチェボ空港は、アエロフロートの拠点空港だ。旅客数はロシア最大。2018年に行なわれた、国内空港に偉人の名前をつけるキャンペーンにより、ロシア人が敬愛する国民的詩人、アレクサンドル・プーシキンの名を冠している。
また、アエロフロートは今年6月からモスクワ(シェレメチェボ)=関西に新しく就航するが、この路線もコードシェアの対象となり、提携ネットワークが拡大されていく予定だ。
気軽に行けるウラジオストク、ロシアの魅力を伝える窓口に
日本から2時間半で行ける「一番近いヨーロッパ」であるウラジオストクは、2020年最も注目の旅行先だ。通常、ロシア旅行には観光ビザが必要だが、ウラジオストクの場合は電子ビザのみでOK。申請から受領までわずか4日間、日本語対応のオンラインですべて完結するため、ストレスなく旅の準備ができる。JALは2月28日から成田=ウラジオストク線のデイリー運航を開始する。
植木会長はウラジオストク線開設の理由について、ホワイトスポットにぜひとも新規路線を、との思いに加え、若者の間で旅行先としてのウラジオストクの人気が高まっていることを挙げた。
植木会長「まだまだロシアのことをよく知らない日本の方も多いので、まずはウラジオストクをきっかけにロシアの素晴らしさを味わってもらい、その後でモスクワやサンクトペテルブルクなど、他の都市も訪れてもらえればと思います。」
成田=ウラジオストク線には、全日空(ANA)も3月16日から参入することが明らかになっている。
日露間の旅行者増に追い風
日本政府観光局(JNTO)の発表によると、2019年にロシアから日本を訪れた人の数は約12万人で、前年比で26.6パーセントも増加した。初回は東京や京都といった定番の観光地を訪れた人が、日本を気に入ってリピーターになるケースも多い。JALとアエロフロートの、アライアンスの壁を超えた画期的な提携は、日本及びロシアの国内線の利便性向上につながるものだ。特に、二回目以上の日本旅行を計画するロシア人にとって、大いにメリットがあるだろう。