プロジェクトの開発は米海軍の要請による。2016年に同プロジェクトは開始されており、研究にはすでに7億5千ドル(約823億円)が投入されている。この取り組みに関する科学研究の概要が『ニュー・サイエンティスト』誌に掲載された。
サイボーグイナゴは彼らに課せられた任務を遂行するため、イナゴの末端神経が電極に接続されるよう提案された。数秒のうちにサイボーグイナゴは爆発部または他の化学物質の存在を確認し、また、電極を経由し、特別なトランスミッター・デコーダーを使用してオペレーターにシグナルを送信することが可能となる。
最大の難題はサイボーグイナゴから受信した情報の読み込みを行なうこと。この問題を解決することで、研究者らは、具体的な課題の解決のためサイボーグイナゴの試験的使用に接近することが可能となる。
驚くべき能力をもつ軍事開発
米国は武器開発に自然界からアイデアを得た唯一の国ではない。
中国のエンジニアはすでにロボットサメを製造している。このロボットサメは静かに泳ぎ、まるで生きているように見える。
改善されたのは人間自身といえる。実際、サイボーグにはまだ至っていないが、しかし、拡張現実の機能が付いたコンタクトレンズはすでに存在する。
何かが変わり一方で何かが永久に残る。たとえば伝統的な行軍方法は放棄できない。北太平洋条約機構(NATO)の軍はGPS機能に対する不安からコンパスと地図の使用を学んでいる。