英国人のサム・ハーディングさん(35)は、パリのディズニーランドで2002~2004年までピーターパン役を務めていた。サムさんはフランス語を知らなかったが、年齢よりずっと若く見えることからピーターパンに適していると判断され、キャストのオーディションに見事合格した。
サムさんによると、オーディション担当者は応募者の見た目が気に入らなければ、その場で不採用を決めることができる。
「審査員は応募者に椅子から立ってほしいと言うんです。その立ち姿を見て『よし』『ダメ』と言うんですよ。次の審査に進んだ応募者は実際に衣装とカツラをつけて、審査員は応募者がどの役に最もふさわしいのか吟味します。」
サムさんによると、ピーターパンの役を演じるためには、フランス語の習得だけではなく、役の特徴を理解しなければならなかった。さらに、客にサインを求められた時のために自分の役のサインを考えておく必要があった。
また、キャストはコスチュームを着たままアトラクションに乗ってはいけない。
ところがサムさんは、「私と友人はそれをやってのけました。お客さんはすごく喜んでいました」とルール違反を告白した。
キャストの行動は、演じる役を反映したものでなくてはならない。「王子や王女のふるまい方はとても控えめですが、ピーターパンとアラジンは園内を走り回ったり、客の帽子やポップコーンを盗んでみたりなど元気で陽気な行動にでることが可能です。お客さんは私たちの様子を見て楽しんでいました。」
もう一つの秘密がある。ディズニーランドには、広い園内をキャストが素早く移動するための地下トンネルがある。とくに客の注目を惹いてしまう王女役には都合がよいものだった。
お姫様と言えば、サセックス公爵ヘンリー王子の夫人、メーガン・マークル妃がディズニーと契約を結んだ。メーガン妃は、同社の近日公開予定の映画で複数のキャラクターの声を演じる予定。
同公爵夫妻は英王室離脱で一大スキャンダルを呼んでしまった。離脱で王室の財政支援がなくなるため、メーガン妃はお金を稼ぐことになる。サセックス公爵夫妻関連の記事はこちらでお読みできます。