イスラエル軍は23日早朝、パレスチナ人の戦闘員らがイスラエルと国境を接する壁に爆薬を仕掛けようとしたとして、ガザ地区に攻撃を行った。攻撃後、イスラエル軍は殺害したパレスチナ人の遺体をブルドーザーで回収した模様。
先制攻撃後、イスラエル国防相は声明を発表し、イスラエル軍の行動は正当なものだったとして、軍による先制攻撃を支持した。
これを受けて、ガザ地区に隣接するイスラエル南部のアシュケロン市ではガザ地区から報復攻撃の可能性があるとして、複数回にわたって警戒放送を行っていた。アシュケロン市ではこの放送を受けて24日は全ての教育機関を休校とする措置が取られた。
ガザ地区からの報復攻撃は23日の夕方に実行された。イスラエル軍の発表によれば、ガザ地区から発射されたミサイル21発のうち、13発が防空システムにより撃墜された。
ガザ地区からのミサイル攻撃後、パレスチナの武装勢力「イスラーム聖戦」が犯行声明を発表した。声明には「ムジャヒーディーン(戦士)、モハメッド・ナイム氏の殺害、および遺体の残虐な扱いに報復するため、シオニストらの居住地を攻撃した」と記されている。
ガザ地区からの報復攻撃を受けてイスラエル軍は23日深夜、ガザ地区とシリアに対してミサイル攻撃を行った。イスラエル軍がツイッターにコメントを投稿し、「シリアとガザ地区におけるイスラーム聖戦の拠点に対し、先ほど攻撃を行った」と記した。
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