バレちゃいそう… 職場恋愛の甘く、せつない困難 日露の違いは?

ソ連の誇るコメディー映画で今でも絶大な人気を誇る名作に『職場恋愛』(1977年、リャザノフ監督)がある。たいていのロシア人なら挿入曲を聞いただけで名場面、名台詞が浮かぶほど愛されているこの映画。恋愛関係に陥る主人公は、行き遅れたキャリアばりばりの女性上司と、うだつの上がらぬ子持ちバツイチ男で、いずれも30代後半と決して若くはないが、職場環境で恋愛感情をいかに周囲から隠して育むか、その大変さはどの時代も変わらないと笑いと共感を呼ぶ。困難こそが愛の原動力!の職場恋愛。一体どれくらい多くの人が経験しているのだろうか?
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ソラニュースによれば、日本の結婚相談所フォーマリッジ が2019年12年、男女1,000人を対象に行ったアンケート調査では、日本では61%が職場恋愛を経験しており、その70%以上が20代という結果が出た。日本人の道徳感覚では職場恋愛で一番大変なのは「バレないようにすること」だったが、ロシアではどうだろうか?

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ロシアの就職サイト「ヘッドハンター」が職場恋愛率を調べた調査(2014年)では過去最低1度はオフィスラブを経験しているのが35%、現在も職場恋愛進行中が6%。41%という数値は日本の61%に比べて少ない。

では職場恋愛の結果については、めでたく「結婚」に結実したケースが18%もあった。

職場のように社員の距離が短い環境での恋愛は人の口に上りやすい。中傷もある。「バレないように」と努める日本人とは少し異なり、ロシア人からは「ばれないように努めたところで、ほぼ大半の社員にはばれているから、あえて秘密にしようとしないほうがいい」というアドバイスも聞かれる。同じオフィスに愛する人がいると(もっとお仕事頑張ろう)というモチベーションのアップにつなげがるから、結局自分の利益になるね、という前向きな評価から、社内メールを恋人とのやり取りに使うと、ハッキングで漏洩した時、大変なことになるというシビアな警告も見られる。

脳を活性化して仕事している姿は古今東西、男性でも女性でも美しい。だから知らないところであなたの姿に魅了される異性が出てきても何の不思議もない?

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